Apex Legends向けパソコン推奨スペック徹底分析
Apex Legendsは2019年配信開始と、比較的最近リリースされたタイトルだけに、快適に動かすにはかなりハイスペックなゲーミングPCが必要になると言われています。では、実際のところはどうなのか、分析していきます。
この記事の主な対象読者
- Apex LegendsをプレイするにあたってゲーミングPCの購入を検討しており、どれくらいのスペックのパソコンを購入すればいいか知りたい人。
- いま持っているPCでプレイする方法はないか調べている人。
目次
Apex Legends公式サイトの必要・推奨スペック
公式サイトではApex Legendsを動作させるのに最低限必要な必要スペックと、快適にプレイできる目安の推奨スペックを公開しています。
それは以下の通りです。
Apex Legends 必要動作環境
OS | Windows 7 64ビット版 |
CPU | Intel Core i3-6300 3.8GHz / AMD FX-4350 4.2GHz |
RAM | 6GB |
GPU | NVIDIA GeForce GT 640 / Radeon HD 7730 |
VRAM | 1GB |
ストレージ | 22GB以上の空き容量 |
Apec Legends 推奨スペック
OS | Windows 7 64ビット版 |
CPU | Intel i5 3570Tおよび同等品 |
メモリ | 8GB |
GPU | Nvidia GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 |
VRAM | 8GB |
ストレージ | 22GB以上の空き容量 |
参考サイト:https://www.ea.com/ja-jp/games/apex-legends/about/pc-system-requirements
必要最低条件を満たすゲーミングPCはおおむね2016年ごろ以降のものです。
しかしながら、このスペックではApex Legendsはただゲームが動作するだけで、快適なプレイとは程遠いと言えます。
また、推奨スペックは、公式サイトによると、60fpsのフレームレート動作を実現するのに用意する必要のあるスペックとのことです。
しかし実際には、推奨スペックで実現するとされている60fpsでも、快適なプレイとは言い難いのが現実です。
また、2024年現在、ゲーミングPCの性能はApex Legends発売当初より向上したため、多くのプレイヤーはより高いフレームレートでプレイしています。
フレームレートの高さはゲームの勝利に直結すると言われており、144fps、できれば240fpsでのプレイが可能なゲーミングPCが理想です。
そのようなゲーミングPCはどれくらいのスペックが必要なのか、見ていきましょう。
※なお、公式サイトでは必要・推奨スペック共にWindows7となっていますが、2024年現在、Windows7はサポートを終了しており、その利用は個人情報の流出を始めとしたさまざまなリスクを伴います。
最新のWindowsを使うことをお勧めします。
Apex Legends快適プレイのためのおススメスペック
2024年現在、Apex Legends が快適にプレイできるゲーミングPCの一つの目安は、144fpsのフレームレートが出せるかどうかと言えるでしょう。
そのラインをクリアするゲーミングPCのスペック目安は、第11世代以降のCore i7か最新の第13世代Core i5に、メモリは16GB以上、グラフィックカードはGeForce RTX 3060もしくは3060Tiといったスペックといえます。
CPUは第11世代Core i7 or 第13世代Core i5
CPUはグラフィックボードが作り出した3D画像を動かしたりする役割を担っています。
つまり、高フレームレートを狙うなら、高性能なCPUを使うのは必須です。
Apex Legendsを快適にプレイしたいのであれば、4第13世代Core i シリーズのCore i7かCore i5を使うのが理想です。
一つ前の第11世代でも、最上位ランクであるCore i7であれば実用に耐えるでしょう。
非常にハイスペックですが、バトルロイヤルゲームであるApex Legendsでは、多くのプレイヤーが1つのエリアで戦うため、非常に多いCPU処理(距離計算・当たり判定等)が発生します。
それらを遅延が起きないように処理する必要があるため、快適なプレイには高いスペックが要求されるのです。
Apex Legendsに必要なメモリは16GB以上
Apex Legendsの推奨スペックでメモリの搭載量は8GBとされています。
ゲーム単体では8GBで十分かもしれませんが、ゲーミングPC上ではゲームプレイ中でもゲーム以外のアプリが動いており、それぞれメモリを使っています。
ゲーム本体と、それ以外に動いているアプリ、それぞれが使うメモリを考えると、最低16GBはあった方が良いでしょう。
なお動画配信を行うのであれば、動画のキャプチャーソフトなど、同時に動かすアプリが増えるため、32GBのメモリ搭載を視野に入れたほうがいいかもしれません。
グラフィックスボードはGeForce RTX 3060~3060Ti
ハイスペックCPUで高フレームレートでのプレイを考えるのであれば、3D画像の描写速度も早くする必要があります。
上で挙げたクラスのCPUとバランスがよいグラフィックボードは、GeForce RTX 3060、もしくはGeForce RTX 3060Tiクラスと言えるので、そのランクのグラフィックスボードを用意しましょう。
ハイスペックなグラフィックスカードを用意することで、画像を高速で描画することができます。CPUスピードに後れを取らず、いわゆるボトルネックと呼ばれる状態になるのを防ぎます。
グラフィックスカードはVRAMも大切
Apex Legendsでは、グラフィックカードが搭載するVRAM(ビデオメモリ)を8GB以上搭載していることが推奨されています。
VRAMを8GB搭載したグラフィックカードは、上のおすすめ構成に挙げたGeForce RTX 3060/3060Tiシリーズでは多数販売されています。
しかしながら、RTX2000番台より前の旧世代グラフィックカードやRTX3050など低価格帯グラフィックカードでは、8GB未満のモデルも多数発売されています。
このようなモデルを誤って購入すると、ハイスペックのグラフィックスカードを購入したにもかかわらず動作が遅いという状況になりかねません。
なぜなら、VRAMの容量が不足すると、画像の一部が表示されないなどの問題が発生する可能性があるからです。
せっかく高速なグラフィックスカードを使用しても、処理された画像が画面上に表示されないのでは意味がありません。
快適なプレイのためにも、VRAMは8GBあったほうが良いでしょう。
特に上のおすすめ構成より旧型、もしくは低ランクのグラフィックボードを使うなら、VRAMの容量を確認した上で購入することをお勧めします。
ロースペックゲーミングPCでApex Legendsを快適にプレイする秘訣
これまで述べましたように、Apex Legendsに求められるスペックはかなり高めで、この条件を満たすゲーミングPCは高価です。
しかしながら、上記おすすめ構成に満たないゲーミングPCでも最新のゲーミングPCであれば設定を軽くすることである程度は快適にプレイできます。
このようなPCでApex Legendsをプレイするのであれば、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
フレームレートは譲れない
推奨環境よりロースペックなゲーミングPCでApex Legendsをプレイするのであれば、管理人のおすすめは、画質よりフレームレートを優先することです。
具体的には、解像度などの画像設定を軽くして、画像処理による負荷を軽くすることでフレームレートが落ちるのを防ぎます。
以下の設定は画像表示を軽量化した、ApexLegendsのゲーム内コンフィグ「ビデオ」設定の一例です。
- 画面モード:フルスクリーン
- 縦横比:画面に合わせる(多くは16:9)
- 解像度:1920×1080など(画面の解像度に合わせる)
- 明るさ:お好みで
- 視野(FOV):90
- FOVアビリティ・スケーリング:無効
- スプリント時の視点のゆれ:小/li>
- 垂直同期:無効
- 解像度適応の目標fps:0
- アンチエイリアス・テクスチャストリーミング割り当て:なし
- テクスチャフィルタリング:異方向16X
- アンビエントオクルージョン品質:無効
- サンシャドウ範囲・ディーテル:両方とも、低
- スポットシャドウディーテル:無効
- 空間光・ダイナミックスポットシャドウ:無効
- モデルディーテル・エフェクトディーテル:低
- 衝撃マーク:無効
- ラグドール:低
この設定は軽量化を追求した設定です。ビデオに関する設定を「無効」や「小」「なし」など低い設定にすると、フレームレートの低下を抑えることができます。
最新のゲーミングPCであれば、おススメスペックより低い場合でも、ここまでの軽量化は不要でしょう。
最適な設定はPCごとに違いますので、試行錯誤しながら、ご自分のPCに最適な設定を探してください。
また、ゲーミングPCは、最新のデスクトップタイプであれば、のちのち部品を交換することでおすすめ構成クラスやそれ以上のスペックにランクアップさせることもできます。
多少のパソコンの組み立てに関する知識が必要になりますが、一旦、少しスペックが低めのゲーミングPCでプレイを開始し、お金がたまってから最新版のパーツに交換するという考え方もできます。
パソコンに詳しい知人がいれば、依頼するのも手でしょう。
旧型ゲーミングPCはおすすめできない
しかし、ここまでの話は最新のゲーミングPCでいえることです。旧型ゲーミングPCでは、このような軽量化設定を行ってもフレームレートの低下を防ぐのには限界があります。
また、構造が古いので、上に書いたような最新の高性能部品への交換ができない場合も多々あります。
その典型例がメルカリなどで売られている激安ゲーミングPCです。
メルカリで販売されているゲーミングPCは、部品が古すぎて最新の部品への交換が不可能な場合が多々あります。
もともとの性能も低すぎて、とてもおすすめできません。
メルカリの激安ゲーミングPCについてより詳細に触れている記事を参考にしてください。
これからゲーミングPCを購入するのであれば、少なくとも最新のゲーミングPC購入を前提に検討することをお勧めします。
フレームレートが勝率に影響するというデータがある
なぜ管理人がここまでフレームレートにこだわるかという理由は、先ほどから述べている通り、フレームレートの高さが勝率に直結するというデータがあるからです。
nvidia社のサイトで公開されている、高いフレームレートがeスポーツで大切な理由についての記事では、フレームレートの重要性について以下の内容に触れています。
- フレームレートが高くなると、画面表示がスムーズになるため、画面上の敵やターゲットなどを追いかけやすくなる
- フレームレートが高くなると、ゴーストなどの、プレイ中に気になる画面表示のエラーが軽減される
- フレームレートが高くなり遅延が軽減すると、ターゲットを素早く確認でき応答性が向上する
結果として、これらの利点を組み合わせることで、高いフレームレートによって競争相手よりも優位になるとのことです。
参考サイト:https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/news/what-is-fps-and-how-it-helps-you-win-games/
ゲーミングPCが高フレームレートをだせることでライバルより優位に立つのであれば、最新のハイスペックゲーミングPCの必要性も納得がいくでしょう。
ただプレイするだけであれば旧型のゲーミングPCでもできますが、Apex Legendsを心から楽しむためにも、最新・ハイスペックなゲーミングPCの購入を強くおすすめします。
普通のパソコンやノートパソコンでApex Legendsは動くのか?
Apex Legendsを始めようとする人からよく聞く質問が、「Apex Legendsは普通のパソコンでプレイできるのか」というものです。
いま持っているパソコンでプレイしたいということなのだと思うのですが、残念ながら、一般的なノートパソコンを含む普通のパソコンでApex Legendsをプレイするのは非常に厳しいです。
グラフィックスカードという部品を搭載していないのが大きな理由です。
また、仮に搭載していても、普通のパソコンはゲームを動かすには非力なため、プレイできるレベルで動かすのは難しいでしょう。
なお、ゲーミングPCのノートパソコン版であるゲーミングノートパソコンであれば、Apex Legendsが快適にプレイできるものもあります。
管理人のノートパソコンでApexLegendsを動かしてみた
普通のパソコンでApex Legendsを動かすとどうなるのかを検証するため、実際に管理人のノートパソコンで動かしてみました。
その結果について書いていきます。
まず結論ですが、普通のノートパソコンでは、通常プレイできるレベルでは動作しませんでした。
以下、動かした際の所感です。PCはマウスコンピュータのmouse X4-R5を使用しました。
このPCの主なスペックは以下の通りです。
なお、このノートPCはCPUがRyzenのため、RadeonシリーズのCPU内蔵グラフィックスを搭載しています。
そのため、一般的なCore iシリーズCPUを搭載したノートPCとは多少状況が異なるかもしれませんが、大きな違いはないでしょう。
CPU | AMD Ryzen 5 4600H (6コア) |
メモリ | 8GB |
GPU(グラフィックスボード) | Radeon Graphics(CPU内臓) |
SSD | M.2 NVME SSD |
今回テストプレイした設定は上であげた軽量設定としました。
また、内蔵キーボードとタッチパットでのプレイは操作が非常に厳しいので、手持ちのキーボード・マウスを接続してプレイしています。
結果は、訓練室が限界
まず大前提として、普通のノートパソコンは、性能がいくら高くても、基本的には最大で60fpsまでしか表示できません。
ほとんどのノートパソコンで、内蔵されているモニターが60fpsまでの対応だからです。
そのうえで実際にプレイした結果ですが、訓練室であれば、マウスでのターゲット合わせだけ多少かくかくしましたが、おおむね普通にプレイできました。
ただ、他のプレイヤーや動く敵がいない訓練室でもノートパソコンのフルパワーを使っていましたので、軽量設定でも、実際のプレイ環境では支障が発生する可能性は大きいです。
しいて言えば、ゲームの雰囲気を味わうためのお試しプレイはできるかもしれません。
まず手持ちのパソコンで雰囲気だけ味わい、本格的にプレイするのであればゲーミングPCを購入するというのも手かもしれないです。
Apex LegendsおススメPC
Apex LegendsにおススメのPCは、上に書いた通り、CPUが第13世代Corei5もしくはi7、メモリが16GB以上、グラフィックスボードがGeForce RTX 3060 もしくは3060Tiのものです。
また、Apex Legendsは単体で50GB以上のストレージ(SSD・HDD)を消費します。
公式では22GB以上のストレージと書かれていますが、実際にSteamからダウンロードしたデータは50GB以上ありました。
ロード時間を考えると、SSDで512GB以上、できれば1TB以上のものを搭載しているゲーミングPCがおススメです。
このクラスであれば144fpsでのプレイが可能ですので、モニターはそれに対応したゲーミングモニター、キーボードやマウスはゲーミングデバイスを用意することをお勧めします。
Apex Legendsでは、マウスでキャラの操作やターゲットを合わせるため、マウス操作がシビアです。優先的にゲーミングマウスにするのもよいかもしれません。
ドスパラさん(ガレリア)、TSUKUMOさんなど、各BTOショップがラインナップをそろえています。そのなかから他の用途も考慮したうえで検討するのが良いでしょう。
まとめ
- Apex Legendsの公式サイトにある必要・推奨環境はそれほど要求水準が高くないが、2024年現在、よりハイスペックなゲーミングPCを用意するのがいい。
- おススメのパソコンスペックは、第13世代intel Core i7 or Core i5、メモリ16GB以上、GeForce RTX 3060/3060Ti、SSD512GB以上。
- フレームレートの高さが勝率に直結するデータもあり、多くのライバルと同等以上のフレームレートが出せるゲーム環境を持つのが良い。2024年現在では、144fps以上でのプレイ可能な環境を用意するべき。上のお勧め構成では144fpsが実現可能。