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【有線LAN】PCでpingが安定しない時のチェックポイント【ラグ改善】

高速な光回線なのにpingが不安定でラグがひどい…どうすればいいんだろう??という相談を受けました。

このような質問は時々あるのですが、回線そのものが高速で、たとえ有線であっても、pingが不安定になることはよくあることなのです。

この記事では、有線でpingが安定しないときにプロのゲーマーも実践しているping改善チェックポイントを、PC・ネットワーク機器、ネット回線、ゲーム以外のアプリ・Windowsの3つのポイントごとに確認する項目を紹介します。

ping値が不安定なのは、多くの場合、1つずつ順番に確認していけば改善可能です。

この記事の項目を確認して、あなたの通信トラブルを解消しましょう。

有線でpingが安定しないときのチェックポイント

有線LANでpingが安定しないときにチェックすべきポイントです。

  • PC・ネットワーク機器
  • インターネット回線
  • Windows・アプリ

ただしチェックを始める前に、今起こっている問題が本当にpingの不安定さによるものか、確認する必要があります。

ping値の測定

チェックを始める前に、ping値が本当に不安定なのか、確認しましょう。

カクつきやラグの原因が、本当にpingにあるのかどうか、実はpingではなく別の要素にあるのか、切り分ける必要があります。

ping値を確認できるサイトはいくつかありますが、今回はping値の継続した測定ができる「みんなのネット回線速度」にある「ワンクリック回線安定度測定」を利用します。

ページ真ん中下に「IPv4接続」内、「Pingの安定度測定」がありますので、クリックして測定します。

※IPv6接続を利用している場合は、その下のほうにある「IPv6接続」の「Pingの安定度測定」を行います。

Ping値の変化が折れ線グラフで表示されます。

上のように、筆者の自宅で計測したところ、ほぼ10ms弱で安定していました。

この折れ線グラフが縦におおきくぶれる場合は、pingが安定していない状態です。

一般的に、50ms~100msを超えるところまでぶれる波が多い場合には、大きなラグにつながる可能性があるので、すぐに対策をとるべきでしょう。

下のグラフではping値が最大400ms近くまで上がり、100ms前後の数値も何回も出ていました。

対策が必要と考えられます。

VALORANTなどフレームレートが勝敗に直結するゲームであれば、この波の範囲を20ms以下に抑えるのが理想です。

なお、pingを計測しても問題がないのにラグがひどい場合は、別の原因が考えられますが、ping以外に考えられる要因とその対処法はこちらの記事で紹介していますので、参考にしてください。

PC・ネットワーク機器の状態をチェック

pingが安定しない場合、まずは、自宅の機器に問題がないか確認しましょう。

  • ネットワーク機器の発熱を確認
  • ネットワーク機器とPCの再起動
  • ルーター設定
  • ネットワーク機器の交換

それぞれみていきます。

ネットワーク機器の発熱を確認

まず、ルーターやONUなどネットワーク機器の発熱状況を確認します。

発熱が大きい場合(手を触れ続けられないなど)の時には、熱で機器の動作に不具合が出ている可能性があるので、熱を逃がせるよう置き場を工夫します。

  • ルーター・ONUの前後左右に隙間を作る
  • 空気の流れがある場所に置く(PCと壁の間などを避ける)
  • 重ね置きしたり、ケーブル収納ケースなどの中に入れない

このような工夫をして、ネットワーク機器の熱による動作異常が起きないようにします。

ネットワーク機器とPCの再起動

そのうえで、ネットワーク機器すべてと、使用しているPCを再起動しましょう。

PCはWindowsのメニューから再起動、ネットワーク機器(ONUとルーター両方とも、HUBなどを使用している場合はそれも)はいったんコンセントを抜いてから20秒ほど待って再度コンセントにつなぐ作業を行います。

まずはすべての機器の状態を確認の上で再起動し、動作が安定するか確認するのが必要です。

ルーター設定

再起動が終わったら、ルーターの管理画面に入り、必要な設定がされているか確認しましょう。

  • ファームウェアの更新・自動更新設定
  • QoS(通信の優先度設定)
  • ポート開放の設定
  • バッファ管理機能設定
  • ゲームモードの活用

まず、ルーターのファームウェアが最新版になっているか確認します。

ファームウェアの更新で過去の不具合が解消し、pingが安定することがあるからです。

また、この先不具合が出ても自動的に解消されるよう、ファームウェアは自動更新設定をオンにしておきましょう。

ファームウェアを最新版にしたうえで、ルーターの設定を確認します。

QoS設定を行うと、ゲーム関連の通信処理を優先することができ、ゲームのping安定につながることがあります。プレイするゲームを設定しておきましょう。

ポート開放も、pingが不安定な場合に有効な対処法です。

たとえばVALORANTの場合、公式サポートサイトで開放すべきポートとその設定方法を紹介しています。

ただしポート開放を行うと、外部から不正侵入される危険も増えます。

ポート開放を行わなくてもほとんどの場合はゲームがプレイできるので、よく考えて行いましょう。

バッファ管理をおこなう「Anti-buffer bloat」「SQM」「AQM」などの機能もpingを安定させることがあるので、使ってみるのも手です。

ただし、設定すると必ずpingが改善するものではないので、オンオフを試して、よくなることがあればそれを設定します。

また、ルーターによっては「ゲームモード」という、ルーターをゲームに最適化させる機能がついていることもあるので、それを試すのも手でしょう。

ネットワーク機器の交換

ネットワーク機器が旧型だったり劣化していると、pingが不安定になることがあります。

旧型のルーターは有線の転送速度が遅かったり、また数年間酷使したルーターやONUは内部が劣化している可能性があります。

ルーターは買い替えもしくはレンタル品の交換をおこない、ONUはNTTやプロバイダに交換依頼をすれば新品を送ってもらえますので行いましょう。

LANケーブルも同様です。

LANケーブルがカテゴリ5eやそれよりも古い場合、ping値の上昇や不安定化につながります。

1Gbps→カテゴリ6、10Gbps→カテゴリ6A以上の高品質ケーブルを使っているか、確認しましょう。

長い間使い続けたことで劣化が進んでいることもありますので、場合によっては新しいケーブルに交換します。

この際おすすめのケーブルはエレコム社のカテゴリ6Aケーブルです。

長さ・種類・カラーなどバリエーションが豊富なので、ぴったりのものが見つけやすいでしょう。

インターネット回線を確認

確認すべきは以下の点です

  • プロバイダの品質
  • ping向上ツールを使っているか

プロバイダの品質

プロバイダによっては、もともとpingが不安定だったり高止まりする場合もあります。

普段は低く安定していても、ユーザーが集中する時間帯に不安定になることもあります。

こういった場合は、pingが低い高品質なプロバイダに切り替えるのも手でしょう。

当サイトでも紹介しているhi-ho光は、ゲームに最適化した高品質回線を提供しており、特にVALORANTやApex Legends、フォートナイト、ゼンレスゾーンゼロなど回線品質がプレイに直結するゲームをプレイするユーザーに強くお勧めできるプロバイダです。

もちろん、原神などのオープンワールドゲーム、World of Warshipsのようなシミュレーションゲームでも有効で、すべてのオンラインゲームユーザーにおすすめのプロバイダといえます。

hi-ho with games

ping向上サービスを使っているか

ping向上サービスとは、インターネット上に特殊な通路をつくり、そこをつかってゲームサーバーまでの通信を優先的に行うことで、ping値を下げるサービスです。

Apex Legends、VALORANT、フォートナイトなどの人気ゲームでは、これらのサービスを使うことでpingが劇的に改善するケースが多く報告されています。

たとえば、GearUP Boosterは、インターネット内にゲーム専用のルートを作成し、pingの高速化を実現します。

無料でお試しができるので、まずは試してみてから使うか決めるのもよいでしょう。

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Windows・アプリを確認

PCに入っているほかのアプリや、Windowsの設定などを確認します。

ネットを使っている不要なアプリの確認・停止

WindowsUpdateや、Googleドライブなどクラウド系アプリ、それ以外にもネットワーク通信を使っているアプリやツールがある場合は、なるべくオフにします。

Googleドライブなどクラウド系アプリは「同期の一時停止」のような設定があるので、ゲームプレイの都度一時停止し、ゲーム終了後に再開します。

ほかのアプリは、ゲームやWIndowsの起動に影響しないものはしましょう。

ネットワーク設定をチェック

PCのネットワーク設定を確認します。

  • DNSサーバーの変更
  • IPv6の停止
  • ネットワークアダプタの省電力設定オフ

QoSパケットスケジューラを無効化すると遅延が減るケースがあるので、試してみることをお勧めします。

DNSサーバーの変更や、IPv4を使っている場合のIPv6停止もネットワーク速度を改善することがあるので、まとめて設定しましょう。

スタートメニューから、「ファイル名を指定して実行」→「control」と入力してEnter。

コントロールパネルを開きます。

「ネットワークとインターネット」→ネットワークと共有センター、内、「ネットワークの状態とタスクの表示」

「アダプターの設定の変更」

「イーサネット」→左下「プロパティ」→「インターネットプロトコルバージョン4」→右下「プロパティ」

「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、DNSサーバー欄に以下の数字を入力してOKをクリック

優先DNSサーバ-:1.1.1.1
代替DNSサーバー:1.0.0.1

クリックすると前の画面に戻るので、次は「QoSパケットスケジューラ」と「インターネットプロトコルバージョン6」のチェックを外し、OKを押して完了です。

OS/ドライバを最新版に

Windowsやドライバを最新版にすることでpingが安定することがあります。

  • WindowsUpdate
  • ネットワーク(LANアダプタ・Wi-FI)のドライバを最新版に更新

この2つを行いましょう。

WindowsUpdateの手順は、動画にまとめてあります。

ドライバの更新手順は以下の通りです。

なお、この手順でネットワークドライバを含めたドライバ一通りを最新版にすることができます。

スタートメニュ- → 設定 → WindowsUpdate → 「オプションの更新プログラム」

その他の更新プログラムがある場合はチェックを入れ、「ダウンロードとインストール」

なお、WindowsUpdateは、ゲームプレイ時に「更新の一時停止」ボタン(下画像の赤枠内)を押しておきましょう。

ゲームプレイ中にWindowsUpdateの自動更新が行われると、pingの上昇要因になるからです。

そして、ゲームが終了したら、都度「更新の再開」ボタン(下画像の青枠内)を押して、自動更新されるようにします。

WindowsUpdateはゲームプレイ中以外に行い、常に最新版にしつつ、プレイ中は停止するのが大切です。

配信の最適化で更新に使うネットワーク回線を絞り込む方法もありますが、多少なりともネットワーク回線を使うのに加えて、WindowsUpdateはPCのパワーも消費するため、1fpsでもあげたいというときには、一時停止することをお勧めします。

こういった設定やツールの導入・プロバイダの切り替えを行うことで、pingの改善に向かうでしょう。

有線でpingが安定しないときに見るべき項目一覧

  • ネットワーク機器の発熱を確認
  • ネットワーク機器とPCの再起動
  • ルーターファームウェアの更新・自動更新設定
  • ルーターのQoS設定(通信の優先度設定)
  • ポート開放の設定
  • バッファ管理機能設定
  • ゲームモードの活用
  • ネットワーク機器の交換
  • プロバイダの変更
  • ping向上サービスの利用
  • 不要なアプリの停止
  • DNSサーバの変更
  • IPv6の停止
  • ネットワークアダプタの省電力設定オフ
  • WindowsUpdate
  • ネットワークアダプタのドライバを最新版に

まとめ

有線LANでpingが不安定になったときには、PC・ネットワーク機器、インターネット回線、Windows・アプリのポイントをひとつずつ確認していきます。

まずはネットワーク機器が異常に発熱していないかを確認し、問題がなければ再起動、その後ルーターのファームウェア更新やルーター設定の確認を行いましょう。

古い機器やLANケーブルは新しいものに交換することも重要です。

回線側では、高品質なプロバイダへの切り替えやping向上サービスの活用が効果的です。

PC本体の調整では、不要なネットワーク通信アプリの停止、DNSサーバーの変更、IPv6の無効化、QoSパケットスケジューラの停止などの設定変更を試してください。

また、WindowsUpdateとドライバの更新も忘れずに行いましょう。

これらの対策を一つずつ確実に実行することで、pingの値を安定させ、ラグやカクつきを防ぎながら快適なゲームプレイができるようになるでしょう。