【動画・画像・普段使い】2024年最新!メモリ64GBが必要な人とは
2024年現在、PCのメモリは8GBから16GBが主流と言われています。
ゲーミングPCでは16GBがメインで、動画編集・画像編集用のPCでは32GBのものも増えています。
そのような中で、64GBのメモリを搭載することができるPCも増えており、実際に64GBのメモリを搭載したPCを使うユーザも見かけるようになりました。
一般的な用途では、メモリは32GBあれば充分です。
2024年現在、メモリ64GBが必要な人はかなり限られています。
例えば、4Kや8Kなどの超高画質動画の編集を行う人、100枚・200以上の画像や写真を一度に編集する人、長時間PCを起動しっぱなしでブラウザを大量に使用する人などは、メモリ64GBが有効に活用できる場合もあるでしょう。
ローカルLLMと呼ばれる生成AIを自分のPCで動かす場合には、使い方によってはメモリ64GB以上が必須となることもあります。
また特殊な例で、大容量メモリ搭載へのこだわりを持つ自作ユーザーにとっては、64GB以上のメモリを搭載することそのものが必要ということもあります。
パソコンにメモリを増設する時、32GB以下と64GBで悩むこともあるかもしれませんが、そのような時にはこの記事をぜひ参考にしてください。
目次
メモリ64GBが必要な人はこんな人
メモリ64GBが必要な人は、以下のような人です。
- 4Kや8Kの超高画質動画の編集を行う人
- 100枚・200以上の画像や写真を一度に編集する人
- 長時間PCを起動しっぱなしでブラウザを大量に使用する人
- 高性能なローカルLLMを自分のPCで使う人
- メモリを大量に搭載することに満足感を感じる自作PCマニア
それぞれ見ていきましょう。
4Kや8Kなどの超高画質動画の編集を行う人
クリエイターの間で人気のある動画編集ソフト Adobe Premiere Pro で4K動画を編集する際の推奨メモリ容量は32GBです。
8K動画の編集は、4K動画の編集よりさらに多くのメモリを消費します。
4K動画や8K動画のような超高画質の動画を快適に編集したい人にとって、メモリ64GBは一つの選択肢となるでしょう。
100枚・200以上の画像や写真を一度に編集する人
人気の写真・画像編集ソフト、Photoshopで大量の画像を一度に開くとき、メモリを大量に消費します。
一眼レフカメラや最新スマホの高画質画像を大量に開いて一気に修正するといった場合には、64GBのメモリが有効活用できるでしょう。
デジカメの画像を補正・加工していると、一旦修正を終えて次のファイルの作業を始めた後、再度その画像を開いて修正するようなことがあるでしょう。
その際、一旦作業を終えてファイルを閉じ、別のファイルを作業中に再度開いて編集し、また閉じる、といったことを繰り返すとトータルでの作業時間ロスは大きくなります。
また、最近では画素数の非常に大きいデジカメやスマホも増えており、iPhone 14 Proのカメラは4800万画素もの高画素数となっています。
こういった2024年現在の状況を考えると、大量の画像・写真を同時編集する場合には、メモリ64GBという選択肢が現実味を帯びてくるでしょう。
仕事や趣味で画像修正・補正をよくやっているような人にとっては、使うファイルを作業終了まですべて開いたままにしておけるので、64GB以上の大容量メモリが有効な選択肢となる場合もあります。
一例として、Photoshopがどれくらいのメモリを消費するのか、実際に管理人のPCでPhotoshopを使ってテストしてみました。
同時に開いているアプリはChrome・Slackのみです。
管理人のPCはメモリ32GBですが、4000万画素クラスの画像を90枚開いたところで、メモリ消費量が8割近くになりました。
そしてこれ以上開くと、まともに作業ができないほどPCの動作が不安定になりました。
一般的に、メモリは消費量が搭載量の8割を超えると動作が不安定になる傾向があるので、これが32GBメモリ搭載PCの限界といえるでしょう。
32GBメモリ搭載PCで4000万画素クラスの画像を同時に開けるのは、この検証結果によると90枚ほどといえます。
これ以上の画像を同時に開いて処理するような用途では、メモリ64GBが有効といえます。
長時間PCを起動しっぱなしでブラウザを大量に使用する人
ブラウザはメモリを大量に消費し、またタブやウインドウを閉じた後でも消費しつづけます。
1回PCを起動している間に、50個、100個と大量のブラウザのタブやウインドウを開いたり、開いて閉じるような使い方をする場合は、メモリ32GBでは足りなくなることがあります。
例えばITエンジニアのように、複数の管理画面を開き、作成中アプリの表示テストを行い、、、という作業を一日中するような場合です。
こういった人にとって、メモリ64GBは有力な選択肢となるでしょう。
高性能なローカルLLMを自分のPCで使う人
直近、ローカルLLMと呼ばれるものが人気を集めています。
これは生成AIの一種です。
ただし、これまでの生成AIと違い、ローカルLLMの場合には自分のPCのなかでAIが動くため、ハイスペックなPCが求められるのです。
最も必要なのがVRAM(GPUメモリ)ですが、グラフィックスボードのVRAMだけで足りない分をメインメモリで補うことになるため、大容量メモリが必要になります。
管理人が試した限りでは、Meta社のLlama3(ラマ3)というローカルLLM(13B)を動かすのには、VRAM3GB+メモリ64GBが必要でした。
こういったローカルLLMを自分のPCで使う場合には、メモリ64GBもしくはそれ以上が必要なのです。
メモリを大量に搭載することに満足感を感じる自作PCマニア
メモリをそんなに使う用途はないけれど、PCの限界までメモリを積みたいという人が、自作マニアを中心に一定数存在します。
最近は最大メモリ容量128GB以上のマザーボードが増えてきたので、128GB以上の人も多いですが、これも同じ理由です。
PCが搭載できるメモリの最大量を搭載することに自己満足を感じる人は、メモリ64GB、もしくは128GB以上の最大搭載可能量を搭載することが必要になります。
ただメモリを搭載することがメモリを必要とする理由というのが、PCを使いたいだけの人には理解できないかもしれませんが、こういったこだわりも、実は自作PCの一つの醍醐味なのです。
メモリ64GBのPCを入手するには
メモリ64GBのPCが必要な人についてみてきましたが、そういった人は、どのようにしてメモリ64GBのPCを手に入れればよいのでしょう。
2024年現在、標準でメモリを64GB搭載したPCは、ほとんど市販されていません。
BTOPCのオプションでメモリ64GBを指定するか、メモリ64GB未満のPCを購入して自分で増設するいずれかの方法が現実的な入手方法です。
また、多くのモバイルノートPCでは、自力でのメモリ増設が不可能です。
そういった場合は、BTOPCでメモリ64GBのオプションがあるものからセレクトすることになるでしょう。
なお、メモリ増設の手順については、こちらの記事で詳しく説明しています。
メモリ64GBオプションのある当サイトおすすめPC
メモリ64GB搭載可能なPCを紹介します。
標準では32GBになっていますが、「カスタマイズ・お見積」から64GBメモリを選択することができます。
価格: ¥214,200 ※メモリ64GBでの価格
コスパ | ★★★★☆ |
---|---|
耐用年数 | ★★★★☆ |
おすすめ用途 | PCゲーム向け |
CPU | Core™ i5-14400F |
グラフィック | GeForce RTX™ 4060(8GB) |
メモリ | 64GBオプションあり(標準:32GB) |
ストレージ | 1TB SSD (M.2規格 / NVMe Gen4接続) |
まとめ:2024年現在、メモリ64GBが必要な人は限られる
- 2024年現在、メモリ64GBが必要な人は、高画質動画の編集・高画素画像の大量修正をする人、ブラウザのタブやウィンドウを大量に開く人、ローカルLLMを自分のPCで動かす人など、かなり限られる
- メモリ64GBにすることそのものを楽しむ自作ユーザーも、メモリを有効活用できるわけではないが、自己満足に浸れるという意味でメモリ64GB(もしくはそれ以上)が必要な人といえる
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参考サイト:
もはや16GBは時代遅れかも……ノートPCのメモリを64GBに増設してみた(PC Watch)