【2024年版】PC自作のメリットデメリット大公開|こんな人におすすめ
ゲーミングPCなどを購入する際に、完成品を選ばずに自分で組み立てるという方法があり、この「自作PC」は、BTOPCが普及した今でも、根強い人気があります。
自作PCのメリットは、フルカスタマイズできることで、完全に自分好みのPCを手に入れられることです。
また、パーツの交換でグレードアップができるので、性能に不満が出たとき、ほとんどの場合は買い替えより安くグレードアップできるでしょう。
自分でPCを組み立てる過程で、PCに関する様々な知識が手に入るのもメリットといえます。
一方、自作PCのデメリットは、完成するまでに手間と時間がかかること、組み立ては全て自己責任であることが挙げられます。
また、組み立ての手間がかかる割に、価格的にはBTOPCとあまり変わらず価格面でのメリットが少ないことも、デメリットの一つでしょう。
目次
自作PCのメリット
自作PCのメリットは、主に以下の3点です。
- 性能・見た目などフルカスタマイズできること
- パーツの交換だけでグレードアップが可能なこと
- PCに関する知識や経験が身に付くこと
性能・見た目などフルカスタマイズできる
うるさいPCは嫌だからと静かさにこだわったPCを作る、とにかく光るPCが欲しい、ピンクが好きだからケースからキーボード・マウスまでフルピンク色のPCを作るといったような、自分の好みやこだわりに合わせたPCを作ることも可能です。
部品のメーカーやブランドにもこだわれるので、サーバー向け高耐久SSDを使ったり、BTOではあまりみない、RAIDというデータ保護機能を組みこむこともできます。
自分のPCの構成を自分で設計するので、自分の好みを最大限に活かせるのは、自作PCならではと言えるでしょう。
パーツの交換だけでグレードアップが可能
自作PCは、性能が足りなくなった時でも、全部作り直すのではなく、ほとんどの場合は一部の部品を交換することでグレードアップできます。
グラフィックスカードの性能が足りないと思ったら、今持っている自作PCの構成次第では、グラフィックスカードを買って交換するだけで、解決する場合もあるのです。
この場合、完成品のPCだったらPC買い替えで数十万円単位の出費となりますが、自作PCだとグラフィックスカード1枚分の出費で済んでしまいます。
仮にグラフィックスカードの交換だけで対応できなくても、いままでのPCの部品を流用できるので、一式買い替えの完成品PCより割安になるでしょう。
PCに関する知識・経験が身につく
PCを自作するには、PCに関する知識が必要です。
自作に必要な知識を調べながら進めるので、自然とPCについてのさまざまな知識を得ることができます
メモリやSSD/HDDの増設方法といったことも、自作PCを組み立てるうちに自然と身につけられるでしょう。
Windowsを自分で入れる(インストールする)のも、いまとなっては自作PCならではの体験かもしれません。
このような知識・経験はPCを使う上でとても役立つものばかりです。
仕事やプライベートでPCのトラブルがあった時に対応するための知識なども、たくさん手に入るでしょう。
自作PCのデメリット
一方、自作PCのデメリットは、完成するまでに手間と時間がかかること、組み立ては基本的にすべて自己責任であることです。
また、手間がかかる割にBTOPCと価格的な大差がないこともデメリットの一つです。
完成するまで時間がかかる
一般的に、自作PCが使えるようになるまで、
- PCや部品に関する情報を集める
- PCのパーツ構成を決める
- 価格を調べる
- 実際に秋葉原や通販サイトなどで購入する
- 組み立てる
- ウィンドウズなどのインストールと初期設定を行う
- ゲームに必要な初期設定を行う
といったような作業が必要になります。
しかしながら、完成済みのPCであれば、3・4・7だけで済みます。
自作PCを実際に使えるようになるまで、完成品であれば必要のない手順が、たくさんあるのです。
組み立てはすべて自己責任
また、PCが動作しないなどのトラブルがあった場合、完成品のPCであれば、サポートセンターに電話をすれば解決する場合がほとんどですが、自作PCの場合、自分で原因を特定する必要があります。
トラブルの原因を特定し、直し、再び動作チェックをする、そこでトラブルがあれば再度原因特定・・・という作業が発生し、その分、購入してから実際にPCを使用できるようになるまでの時間は長くかかってしまいます。
もちろん、組み立てた自作PCが動かなくても、誰もサポートしてくれません。
すべて自分で、自己責任というのは、自作PCの大きなデメリットといえるでしょう。
BTOPCと価格的に大差がない
自作PCは、価格的には、BTOPCと大きな差がありません。
一生懸命がんばって知識をつけて、トラブルを乗り越えて完成しても、完成品のPCのほうが安いこともあります。
予算数万円のゲーミングPCを組み立てるといったように、部品を厳選して購入し組み立てれば、BTOPCより安く組み立てることも可能ですが、特殊なケースと言えます。
一回作ってしまえば、次からのグレードアップは割安になることが多いですが、一回目の自作は価格面でのメリットは薄いでしょう。
一般論として割安でPCを手に入れたいのであれば、BTOPCを選ぶことをお勧めします。
自作PCがお勧めできる人のタイプ
自作PCがオススメできるのは、こんなタイプの人です。
- PCの組み立てを楽しみたい人
- 自分好みにこだわったPCを手に入れたい人
- PCについての知識を手に入れたい人
自作PCの醍醐味は、自分好みのPCを自分で作ることです。
こんなことをやりたい、こんな機能(性能・外見・光り物など)をつけたいと考えて、それを実現するにはどうするか調べて、構成を考えて、買い物に行って、組み立てて、、、
組み立てだけでなく、プランを考えるところから楽しめるような方におすすめです。
また、そのなかでPCに関する様々な知識が身に付きます。PCの構造について興味のある方や、PCについて勉強したい方にも、自作はお勧めです。
例えば、
たくさんあると気持ちいいからという理由で、必要ないのに128GBものメモリを搭載している
最新版のCore i9を搭載したPCが欲しい。でもWordとブラウザゲームくらいにしか使わないからの、メモリ8GB、SSDは250GBでいい
といった感じです。
管理人も自己満足のこだわりを持つタイプで、低発熱・高性能なAMD製CPUにこだわっています。
いま使っているPCは、特にこれをやりたいというわけでもないのに、低発熱なRyzen 9を搭載したPCが欲しくて、Ryzen 9 3900にしました。
ちなみにグラフィックスカードは7-8年前のものです。
普通ならありえないアンバランスさですが、Ryzen9を積んでいるという自己満足感があるので、今使っているPCに満足しています。
こういった、ただPCを使いたいだけの人には理解できないようなこだわりをPCに求めることができるのも、自作の醍醐味の一つかもしれません
BTOPCがお勧めできるタイプの人
一方、PCの入手だけが目的の人には、BTOPCもしくは普通のPCをお勧めします。
PCが必要なだけであれば、組み立ては苦行です。
部品を壊してトータルで割高になる可能性もあり、自作PCはお勧めできません。
まとめ:PC自作で自分好みのPCを作ろう
- PC自作のメリットは、格安でグレートアップできること、自分好みのPCを手に入れやすいこと、PCの知識などが身につくこと。
- デメリットは、組み立てに時間がかかること、自己責任なこと、値段が安いわけではないことが挙げられる。
- PC自作に向いているのはPCの組み立てを楽しんだり、PCについての知識や経験が欲しい人で、PCが欲しいだけであればBTOPCがおすすめ。
PC自作に役立つ参考記事
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【PC自作の新常識】古いパーツは最新のプラットフォームで使える?(AKIBA PC Hotline!)