原神をノートパソコンでプレイすると壊れるか確認してみた【動作検証】

「原神を普通のノートPCでプレイするとPCが壊れるって聞いた。本当なのかな?」
「家にある普通のノートPCで原神をプレイできるのかな?」
そういう質問を多数受けました。
この記事では、その疑問に答えていきます。
原神を普通のノートPCでプレイすると、ノートPCが故障したり、すぐ壊れてしまう可能性があるのは、間違いのない事実です。
ただし、正しい準備をしてから行うことで、故障する可能性を減らすことができます。
この記事では、原神を普通のノートPCでプレイするとノートPCが壊れる可能性と、その理由を解説します。
そして、普通のノートPCでプレイしたい方向けに、ノートPCで原神をプレイするときのコツを紹介しています。
実際に普通のノートPCで動かして検証も行っております。ぜひ参考にしてください。
なお、ゲーミングデスクトップPCで原神をプレイする際のおすすめスペックについてはこちらの記事を参照してください。
目次
原神を普通のノートPCでプレイすると壊れる可能性あり
原神を普通のノートPCでプレイすると、ノートPCが壊れる可能性がある。
この理由について説明していきます。
原神を普通のノートPCで動かすと、ノートPCが壊れるかもしれない理由は次の通りです。
そのため、原神を普通のノートPCで動かすと、ノートPCが耐えられる以上の負荷がかかる可能性がある。
具体的には、次のような問題が起こりえます。
- 発熱量が増え、部品の劣化を早める
- 発熱が増えることで冷却ファンが回り続け、寿命を縮める
- ノートPCの構造上耐えきれない負荷がかかり、故障する可能性がある
こういった理由でノートPCの寿命が縮む可能性があるのです。
普通のモバイルノートPCで原神を動かしてみた
実際にどれくらいの負荷がかかり、発熱があるのか、普通のノートPCで検証してみました。
使用したのは、普通のモバイルノートPC。
Pavilion Aero 13 2023年モデル(Ryzen7 7735U + Radeon™ 680M)です。
実際に原神を動かしてみて、主に発熱と負荷(CPU/GPU使用率)を確認しました。
検証エリアはゲーム開始直後のエリア、モンド手前にあるヒルチャールの拠点付近です。
高画質(バッテリー駆動時)
38fps、CPU使用率23%、GPU使用率99%、CPU温度67度
最低画質(バッテリー駆動時)
60fps、CPU使用率12%、GPU使用率41%、CPU温度77度
高画質(電源接続時)
47fps、CPU使用率26%、GPU使用率99%、CPU温度76度
最低画質(電源接続時)
60fps、CPU使用率12%、GPU使用率41%、CPU温度77度
高画質だと軽いエリアで40fps台、最低画質だと画質が非常に荒いものの、なんとか60fpsをキープできました。
ただし、着目すべきは高画質時のCPU温度・GPU使用率です。
CPU温度は、非常に軽いエリアで、ちょっと動かしただけなのに70度台半ばです。
実際に、原神起動直後から延々、PC内部の冷却ファンがフル回転していました。
GPU使用率も、100%近くが続いていて、危険な状態でした。
一方で、最低画質であれば、CPU・GPU使用率は余裕がありました。
発熱は高いですが、適切に冷却すれば、温度を下げてプレイできるかもしれません。
次に、特に負荷が高い高画質設定だけ、場所をうつしてさらに検証しました。
原神で重い処理として有名な、水しぶきが飛ぶ場所で計測してみました。
高画質(バッテリー駆動時)
27fps、CPU使用率13%、GPU使用率100%、CPU温度69度
高画質(電源接続時)
37fps、CPU使用率16%、GPU使用率99%、CPU温度81度
バッテリー駆動時は、測定時の外気温が低かったためか比較的低めですが、電源接続時のCPU温度は81度もありました
ゲーム起動直後に測定して80度を超えていました。
このように、原神を普通のノートPCで動かした結果、発熱・高負荷、そしてファンがフル回転をつづけるような危険な兆候が見られました。
一方で、最低画質で動かした場合には、発熱は多いものの負荷は低めであることがわかりました。
普通のノートPCで原神を動かす方法
このように、原神を普通のノートPCで、高めの画質に設定してプレイすると、高発熱・高負荷という危険な兆候が見られました。
一方で、最低画質であれば、負荷は高くないこともわかりました。
普通のノートPCで高画質プレイをすると故障する可能性はあるものの、工夫をすれば普通のノートPCでプレイすることもできるといえます。
その、普通のノートPCで原神を動かすときのポイントを紹介します。
- 最低画質でプレイする
- 冷却グッズを使う
- 夏場はエアコンを意識的に使う
原神をプレイすることでノートPCが故障してしまう原因になるのは、高負荷と発熱です。
ですので、画質を落として負荷を下げ、冷却グッズを使ってノートPCを冷却するのが大切です。
先ほどの計測結果でも、最低画質であればCPUやGPU(グラフィックボード)の負荷がかなり軽くなっています。
「すのこ」といわれる冷却ファンがついた台をつかうなどして、冷却を意識すれば普通にプレイできるでしょう。
また、夏場は適切にエアコンを使うことで室温を下げ、ノートPCの冷却を助けることも大切です。
こういった方法を使えば、ノートPCが壊れる可能性を軽減しながらプレイすることができます。
なお、原神は基本プレイ無料です。お試しプレイはタダでできます。
すでに手元にPCがあるのでしたら、一回ダウンロードして試しにプレイしてみるのがよいでしょう。
原神のPC版アプリは、こちらから公式サイトに行くとダウンロードできます。
原神のプレイにおすすめのゲーミングノートPC3選
普通のノートPCでプレイするのに限界を感じたら、ゲーミングPCを購入するのがよいでしょう。
ここでは、原神のプレイにおすすめのゲーミングPCを紹介します。
ぜひ参考にしてください。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-A
179,800円(税込)
コスパ | ★★★★★ |
---|---|
耐用年数 | ★★★★★ |
おすすめ用途 | 原神用・格安でも長く使える |
CPU | Ryzen™ 7 7840HS |
グラフィック | GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
ディスプレイ | 165Hz対応 |
グラフィックスボードにGeForce RTX 4060を搭載したゲーミングPC。
最大フレームレートが120fpsになったとしても対応可能な性能を持っており、フレームレート制限解除ツールを使えば、安定して144fps出すことも可能。
ディスプレイは最大165fpsのフレームレートまで対応しているので、ApexLegendsやフォートナイトなどもプレイしたいときにはよりおすすめです。
原神を快適にプレイできるゲーミングノートPCのおすすめスペック
原神をノートPCでプレイするのであれば、次のようなスペックがおすすめです。
フルHD環境で安定して60fpsを出すことが期待できる環境です。
- CPU:Core i5-12400
- グラフィックスカード:GeForce RTX 3050
- メモリ:16GB(もしくは32GB)
- SSD:500GB or 1TB(SSD必須)
原神を快適にプレイするのであれば、この環境がひとつの目安といえるでしょう。
CPUは第13世代・第14世代のCore i5シリーズでも大丈夫ですが、原神はあまりCPUパワーを消費しないので、第12世代でも十分でしょう。
AMDであれば、Ryzen4000シリーズ以降のRyzen5、もしくはRyzen7・Ryzen9であれば概ね問題ありません。
なお、原神にはフレームレート制限を解除するツールがあります。
何種類かありますが、有名なのはPowerPaimonというツールです。
フレームレート制限を解除すると、PCのスペック次第では144fpsや200fpsなどの高フレームレート環境でプレイすることができるのです。
また、iPadなどの原神と同様に、PC版の原神でも、最大フレームレートが120fpsにまで引き上げられるのではないかという話があります。
そこで、フレームレート制限を解除してプレイしたり、最大フレームレートが引き上げられた場合に対応できるようなゲーミングノートPCのスペックも紹介します。
- CPU:Core i7-13700H
- グラフィックスカード:GeForce RTX 4060
- メモリ:16GB(もしくは32GB)
- SSD:500GB or 1TB
このクラスのゲーミングPCであれば、高画質で144fpsを安定して出すことができるでしょう。
このように、原神をプレイするのにおすすめゲーミングノートPCとおすすめスペックを紹介してきましたが、こういったスペックを持つPCを購入するには予算が足りない場合もあるでしょう。
どうしても予算が足りない場合は、原神のメーカー公式サイトが発表している推奨スペッククラスのスペックを持つゲーミングPCを検討するのも一つの手です。
公式サイトにある推奨スペックは以下の通りです。
現在販売されているゲーミングPCにこのスペックを当てはめると、GeForce GTX 1650が、推奨環境にあるGeForce GTX 1060より少し下のクラスのグラフィックスボードになります。
GeForce GTX 1650は、激重エリアでは60fpsを割り込む可能性がありますが、ほとんどのエリアでは60fpsが期待できます。
原神プレイ用ノートPCの最低ラインといえるでしょう。
原神のメーカー公式必要・推奨環境
● 最低スペック | |
システム | Windows 7 SP1 64-bit、Windows 8.1 64-bit、またはWindows 10 64-bit |
CPU | Intel® Core™ i5(第4世代)または同等の性能を持つもの |
RAM | 8 GB |
単体GPU | NVIDIA® GeForce® GT 1030または同等の性能を持つもの |
内蔵GPU | intel® UHD630 または同等の性能を持つもの |
DirectXバージョン | DirectX11 |
初回インストールに必要なストレージ | 150GB以上の空き容量が必要 |
通常ストレージ | 100GB以上の空き容量が必要 |
● 推奨デバイス | |
システム | Windows 10 64-bit、またはWindows 11 64-bit |
CPU | Intel® Core™ i7(第7世代)またはそれ以上の性能を持つもの |
RAM | 16 GB |
単体GPU | NVIDIA® GeForce® GT 1060 6GBまたはそれ以上の性能を持つもの |
DirectXバージョン | DirectX11 |
初回インストールに必要なストレージ | 150GB以上の空き容量が必要 |
通常ストレージ | 100GB以上の空き容量が必要 |
※AMD Radeon R7 200 Seriesよりもスペックが低いグラフィックボードをご利用の場合、システムはWindows 10 64-bit以上である必要があります。
※よりスムーズにゲームをプレイできるよう、ゲームをSSDにインストールすることをおすすめいたします。
参考:原神公式サイト
まとめ:原神のプレイにはゲーミングノートPCを用意しよう
- 原神を普通のノートPCでプレイするのはノートPCを故障させる可能性もあり、おすすめできない。
- 原神をノートPCでプレイしたいのであれば、ゲーミングノートPCを使うべき。60fpsでプレイするのであれば、Core i5-12400 + GeForce RTX 3050クラスのゲーミングPCで十分。
- フレームレート制限を解除したり、将来来るであろうフレームレート制限の120fps引き上げに備えておくなら、Core i7-13700H+ GeForce RTX 4060クラス以上のゲーミングノートPCがほしい。