ゲーミングPCに必要なメモリはどれくらい?増設は?【初心者向】
2024年現在、ゲーミングPCに必要なメモリは、一般的には16GBです。
16GBあれば多くのゲームは快適に動きますが、8GBではゲームプレイに支障をきたす場合もあります。
また、最近は大容量メモリの値段が下がり、16GBと32GBの価格差が小さくなっているので、将来に備えて32GBメモリ搭載するのも一つの手です。
将来に備えて32GBを搭載するのも一つの手ですが、現段階でゲーミングPCに必要なメモリの目安は16GB、ということです。
この記事では、ゲーミングPCに必要なメモリは16GBであることを、ゲーミングPCのメモリ容量別のプレイ環境をみながら解説していきます。
また、メモリが足りない場合の増設方法についても触れているので、あわせて参考にしてください。
目次
ゲーミングPCに必要なメモリは16GB
ゲーミングPCに必要なメモリーは、2024年現在では16GBと言われています。
大体のゲームは、16GBあれば快適に動くでしょう。
また、メモリ価格の下落によって、メモリ32GBを搭載するハードルが下がったこともあり、ゲーミングPCの標準メモリ容量は近い将来、32GBになることが考えられます。
そのころ発売されるであろう、メモリ32GBが必要なゲームに備えて、あらかじめメモリ32GBにしておくのも手です。
ただ、メモリ32GBが必要になるゲームは今のところすくなく、今の段階でゲーミングPCに必要なメモリは、16GBといえます。
メモリ容量によるプレイ環境の変化がどのような感じになるのか、みていきましょう。
メモリ8GBだともたつき・カクつきの原因にも
メモリが8GBだと、多くのゲームの場合は容量不足になります。
メモリが不足すると、動作のもたつき・カクつきが発生しやすくなり、プレイに支障がててきます。
例えば、MMORPGやFPSゲームのバトル中に動きがもたついたりカクついたりしたらどうでしょう?
キーやマウスのボタンを押しても反応しなかったり、動きがのろのろするようなことが起こりえます。
一瞬の動きのもたつきで敵の攻撃が自分に直撃したり、チャンスに攻撃を仕掛けることができないようなこともあるでしょう。
エイム(照準合わせ)にも苦労するはずです。
メモリ8GBでのゲームプレイは、プレイを困難になるリスクを抱えており、おすすめできません。
メモリ16GBだと程よくメモリーを消費
メモリが16GBの場合、一般的なゲームですと、もたつき・カクつきは少なく、おおむね問題なくゲームをプレイできるでしょう。
ただし、タルコフのようにメモリを大量消費する一部のゲームや、MODを入れてのプレイの場合、メモリ16GBでも不足する場合があります。
メモリ32GB搭載して将来に備えるのも手
32GBの場合は、多くのゲームでは容量を持て余してしまいます。
ただ、最近はメモリ32GBが主流になり始めており、近い将来のためにあらかじめメモリ32GBを搭載しておくのも手でしょう。
メモリとは
ところで、そもそもメモリとは何なのでしょう。
ここでは、パソコン入門者の方向けに、メモリというものについて解説していきます。
メモリーとは、CPUなどが処理するデータを一時的に置いておく場所です。
パソコンを部屋に例えて説明をすると、CPUは作業をする人間、ストレージ(SSD/HDD)はデータを保管している本棚、データやプログラムが本、そしてメモリは本を開いて人間が作業するための作業机といえます。
メモリー(机)が狭いと本棚(ストレージ)に本(データ/プログラム)を取りに行く頻度が増え、人(CPU)の作業効率が悪くなります(処理が遅くなります)。
メモリーが(机)が十分にあると、メモリー(机)にたくさんの本(データ)を広げておけるので、本棚(ストレージ)までデータ(本)を取りに行く頻度が減り、CPU(人)の作業効率が上がります(処理が速くなります)
メモリーの容量は、このように処理速度に直結します。
不足すると処理速度が低下し、十分な容量があればゲーミングPCのパフォーマンスを引き出すことができるのです。
メモリ増設時の注意事項
繰り返しになりますが、メモリーは、16GBが多すぎず少なすぎずで最適といわれています。
しかし、8GBのゲーミングPCでも、メモリーは増設・または大容量のものに交換することができる場合が多いので、メモリー不足でもゲーミングPCを買い替える前にメモリーの増設を検討するのがおすすめです。
ここでは、メモリーを増設する際に事前に確認すべき事項について触れます。
実際のメモリー増設・交換手順についてはこちらの記事を確認してください。
メモリースロットに空きがあるか確認
まず、本体のメモリースロット(メモリーを差すところ)に空きがあるかを確認してください。
空きがなければ追加ではなくより大容量のメモリーへの交換となります。
そのゲーミングPCで使われているメモリの規格を確認する
次に、そのゲーミングPCに使えるメモリーの種類を確認してください。
一般的に、第12世代Core iシリーズならば以下のようになります。
- DDR5:第12世代以降
- DDR4:第12世代Core iシリーズの一部と第6世代Core iシリーズ~第11世代Core i
- DDR3以前の古いメモリ:第6世代Core iシリーズの一部と第5世代Core i以前
また、同じメモリー規格であっても速度に違いがあります。
DDR5-4800や、DDR4-3200など、メモリー規格の後ろに4桁の数字で表記します。
数字が違うメモリーが混ざっていたり、そのゲーミングPCのCPUなどが対応していない数字のものですと、動作不安定や起動しないなどの問題が起こりうるので、ご自分のゲーミングPCが対応しているものを取扱説明書などで確認してから選んでください。
DDR4-2666メモリとDDR4-3200メモリを例に挙げて、この違いを詳しく解説している記事もありますので、参考にしてください。
Ryzenは7000番台以降がDDR5、それより前がDDR4です。
Ryzenの場合、以下の通りです。DDR5/4以下の4ケタ数字を間違えないように気を付けてください。
一般的に、第12世代Core iシリーズならば以下のようになります。
- DDR5:Ryzen 7000番台
- DDR4:Ryzen 5000番台以前
なお、別の記事でメルカリ製中古ゲーミングPCはおすすめできないと書きましたが、このメモリー規格がどんどん変わっていくことが、その理由の一つです。
多くのメルカリ製中古ゲーミングPCでは、DDR3が採用されていますが、このメモリーはすでに2世代前です。
旧型のため新品の入手が難しく、大容量のものを手に入れることも難しくなっています。
そもそも、16GBx2枚(32GB)のような大容量のメモリー自体がほとんどラインナップされておらず、あっても流通量がわずかですので割高です。
メルカリPCについてはおすすめできない理由が他にもありますが、こういった事情が大きな理由です。
高品質なメモリーを選ぶ
メモリーにも高品質なものと低品質なものがあります。他のメモリーと同容量なのに極端に安いものは避けることをおすすめします。
低品質のメモリーは特に動作不安定の原因になりやすいので、安物には要注意です。
ゲーミングPCは性能と同時に安定性を重視するべきです。ゲームプレイ中に強制再起動が頻発しては安心してプレイもできません。少し値が張っても、高品質なメモリーを購入しましょう。
自作PCショップやBTOPCショップの店員さんはメーカーや商品の口コミなどを知っている場合も多く、購入相談に乗ってもらうのもよいでしょう。
ガレリアで有名なドスパラ、自作PCパーツショップの老舗であるTSUKUMO、また秋葉原では一部玄人の間で人気が高いarkなど、秋葉原のBTOPCショップの多くはメモリーを含む自作PCを取り扱っており、店員のスキル・知識が豊富と定評です。
ビデオメモリ(VRAM)とメモリの違い
PCのメモリーとして、ビデオメモリー(VRAM)というものがあります。
一方、PCのメモリーという場合には、一般的にはメインメモリーを差します。
この違いは、
メインメモリー:CPUなど様々な部品が処理するデータを置く
VRAM:グラフィックスカード専用のメモリーで、画像処理のデータのみ置く
です。
なお、メインメモリーと違い、。VRAMは増設できません
ゲームごとにVRAM〇GB以上という指定がされている場合で必須容量に足りない場合は、メインメモリーと違い、グラフィックスカードそのものの買い替えが必要になります。
まとめ:ゲーミングPCにちょうど良い容量は16GB
- 2024年現在、ゲーミングPCにとってちょうどよいメモリー容量は16GB
- VRAMはビデオカード専用のメモリーで、メモリーはCPUなどPC内の装置が共用するメインメモリーのことをさす
- メモリーはデータを広げる場所で、イメージするなら部屋の中の机。作業するCPUなどが必要なシステムを一時的に広げて置く場所で、必要なデータが一通りここに広げられるだけ容量があれば、処理スピードの低下は起きないが、ありすぎても持て余してしまう。