原神PCスペックおすすめ紹介|意外と軽い【必要推奨環境で検証も】
原神を快適にプレイする環境は、フルHD・WQHD・4Kなどプレイする画面解像度と、フレームレート制限を解除するかしないかによって変わってきます。
この記事では、一般的によく使われるフルHD環境で、通常環境(60fps)とフレームレート制限を解除し144fpsで動かす2パターンのおすすめスペックを紹介しています。
また、いま持っているゲーミングPCで原神をしたいけれど、できるかな?と疑問に思っている方のために、旧型ゲーミングPCでの検証結果を用意しました。
メーカー推奨環境・最低必要環境クラスの旧型ゲーミングPCを用意し、軽いエリア・比較的重いエリアでのフレームレート測定結果を紹介しています。
これから原神をプレイするためにゲーミングPCを買おうとしている人も、今持っているゲーミングPCで原神をプレイしたいと思っている人も、ぜひ参考にしてください。
目次
当サイトおすすめスペック
原神が快適にプレイできる環境として、フルHD環境、フルHDでフレームレート制限解除環境の2つを紹介します。
フルHD環境
- CPU:Core i5-14400F(第13世代Core i5シリーズでもOK)、Ryzen 5 4500
- グラフィックスボード:GeForce RTX 3050
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD必須。M.2 NVMe推奨。
原神は、60fpsで動かすのであれば、それほど高性能なゲーミングPCは必要ありません。
現行最安値級のGeForce RTX 3050搭載PCでも十分です。
ただ、それよりさらに下のGeForce GTX 1650になると、高画質で60fpsが出ない可能性があります。
新しくゲーミングPCを購入するのであれば、GeForce RTX 3050を最低ラインとして考えるのがよいでしょう。
CPUは、60fpsであれば大したパワーを必要としません。
Core i3でも十分なくらいですが、他のゲームをプレイする可能性も考えると、GeForce RTX 3050に対してボトルネックにならないレベルのCPUを搭載したPCがよいでしょう。
Core i5-14400Fや、前世代の13400F、AMDであれば第三世代RyzenのRyzen 5 4500などで十分です。
メモリも、基本的にはそれほど必要ありません。
8GBでは心もとないですが、16GBあれば十分です。
参考までに、原神プレイ中のメモリ消費を実際に計測してみましたが、タスクマネージャーで2GB弱でした(画像参照)。
エリアによって違うとは思いますが、他のアプリも含めて16GBで収まるでしょう。
ただ例外があります。
原神プレイ中に調べ物などで大量にブラウザのタブを開く場合です。
調べ物などをしつつ、攻略サイトを開きつつ、Youtubeの攻略動画を開いて、、、といった感じで、Chromeのタブを大量に開いたりすると、16GBでは足りなくなるかもしれません。
Chromeは、開いているページにもよりますが、一般的にメモリを大量消費します。
例えば、上の画像はメモリを16GBの倍、32GB搭載しているPCで計測しましたが、消費量が45%になっています。
長時間タブを開いたり閉じたりしたChromeが、大量にメモリを消費しているのです。
Chromeは、タブを閉じてもメモリは使われたままになることがあるため、長時間使い続けるとメモリ消費量はどんどん増えていきます。
こまめにPCを再起動すれば問題ありませんが、長時間連続でゲームプレイをする場合は、そうもいかないでしょう。
長時間連続プレイをする人、ブラウザでの調べ物が多い人、ゲームプレイしながら普段使いでブラウザを頻繁に使う人などは、32GBのメモリを検討するのも一つの手です。
ストレージは、公式サイトでSSDが推奨されています。
オープンワールド系の原神では、ストレージのスピードがゲームの快適さに直結するので、できれば高速なNVMe接続のものがよいでしょう。
なお、原神のゲームソフト本体は、2024年6月現在で80GB弱あります(実際にインストールされたサイズをエクスプローラーで確認)。
メーカー公式サイトでは、通常100GB以上、初回インストール時に150GB以上の空き容量が必要とあります。
将来のバージョンアップによる容量増加に備える意味も込めて、200〜250GBほどの容量を原神用に確保しておくことがよいと思われます。
原神本体以外にも、他のアプリやWindows本体・作成したファイルなどを入れる容量を考えると、1TB以上のSSDがあることが望ましいでしょう。
フルHD環境(フレームレート制限解除)
- CPU:Core i5-14400F(第13世代Core i5シリーズでもOK)、Ryzen 5 4500
- グラフィックスボード:GeForce RTX 4060
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD必須。M.2 NVMe推奨。
グラフィックスボードがGeForce RTX 4060に変わった以外は、フレームレート60fps環境と同じです。原神はCPUをあまり食わないゲームですので、CPUは最低ラインでも144fpsクラスのフレームレートが出せます。
他のゲームをプレイする可能性があるのでしたら、Ryzen 5 4500ではなく、Ryzen 7 5700X or Ryzen 7000シリーズに変えるのがよいでしょう。
Core i5-14400Fは、他のゲームをプレイする場合でも十分なパワーを持っています。
なお、フレームレート制限解除は外部ツールを使用するため原神運営元の規約に触れる可能性があります。
最悪垢BAN(アカウント停止)措置となり自分のキャラが永久に使えなくなる可能性もあるので、自己責任で行ってください。
原神推奨・最低動作環境(PC版)
先ほど当サイトおすすめスペックを紹介しましたが、メーカー公式サイトによる、原神の必要・推奨スペックは以下の通りです。
● 最低スペック | |
システム | Windows 7 SP1 64-bit、Windows 8.1 64-bit、またはWindows 10 64-bit |
CPU | Intel® Core™ i5(第4世代)または同等の性能を持つもの |
RAM | 8 GB |
単体GPU | NVIDIA® GeForce® GT 1030または同等の性能を持つもの |
内蔵GPU | intel® UHD630 または同等の性能を持つもの |
DirectXバージョン | DirectX11 |
初回インストールに必要なストレージ | 150GB以上の空き容量が必要 |
通常ストレージ | 100GB以上の空き容量が必要 |
● 推奨デバイス | |
システム | Windows 10 64-bit、またはWindows 11 64-bit |
CPU | Intel® Core™ i7(第7世代)またはそれ以上の性能を持つもの |
RAM | 16 GB |
単体GPU | NVIDIA® GeForce® GT 1060 6GBまたはそれ以上の性能を持つもの |
DirectXバージョン | DirectX11 |
初回インストールに必要なストレージ | 150GB以上の空き容量が必要 |
通常ストレージ | 100GB以上の空き容量が必要 |
※AMD Radeon R7 200 Seriesよりもスペックが低いグラフィックボードをご利用の場合、システムはWindows 10 64-bit以上である必要があります。
※よりスムーズにゲームをプレイできるよう、ゲームをSSDにインストールすることをおすすめいたします。
参考:原神公式サイト
ここに書いてあるように、原神は内蔵GPUのみ搭載したいわゆるグラボなしPCでもプレイできます。
intel UHD630は第7世代Core iシリーズに搭載されている内蔵GPUですので、第7世代Core i5以降のグラボなしPCでも、画質にこだわらなければ、プレイできるということです。
しかし画質・フレームレートなどはゲーミングPCに比べ劣るので、本格的にプレイするのであれば、ゲーミングPCの購入をおすすめします。
原神の低画質設定は、キャラの描画が非常に粗くなるので、人によってはプレイしていて耐え難いものになります。
実際のゲーム画面の比較画像を載せておきますので、参考にしてください。
必要・推奨スペッククラスのPCで原神を動かしてみた
2024年現在のゲーミングPCでプレイする際のおすすめスペックを紹介しました。
原神をプレイするためにこれからゲーミングPCを購入するのであれば、GeForce RTX 3050を搭載した60fps環境フルHD環境が最低ラインといえるでしょう。
しかし、原神は古いゲームで比較的軽めなので、もっと古い(安い)PCでプレイすることもできなくもないです。
今持っている旧型のゲーミングPCや、もっと安いPCで原神をプレイできるかどうか、動かした場合の画質やフレームレートはどれくらいなのかといったことの目安を知るために、いくつかのグラフィックスボード・内蔵GPUで検証しました。
検証したのは以下のグラフィックスボード・内蔵GPUです。
- GeForce GTX 1060(VRAM 3GB) → メーカー推奨環境GPU(VRAMは推奨未満)
- Ryzen 5 5600G 内蔵GPU(Vega 7)→GeForce GTX 1030相当
なお、検証のため、フレームレート制限は解除しています。
※検証には、このリンク先にある、PowerPaimonというフレームレート制限ソフトを使いました
GeForce GTX 1060(メーカー推奨環境)
メーカー推奨グラフィックスボードのGeForce GTX 1060搭載ゲーミングPCで検証します。
ただし、VRAMは推奨環境の半分、3GBです。
手持ちパーツの都合上、メーカー推奨環境そのままで検証することはできませんでしたが、似たようなスペックのPCを再現し、検証を行いました。
主なスペックは以下の通りです。
- CPU:Ryzen5 5600
- グラフィックスボード:GeForce GTX 1060
- メモリ:16GB
- ストレージ:SATASSD
モンドの滝つぼ(水しぶきのところ)
高画質 86fps
最低画質 204fps
モンド城入り口付近
高画質 115fps
最低画質 204fps
推奨環境クラスであれば、比較的重めの場所でも高画質で60fpsを超えるフレームレートを出せることがわかりました。
GeForce GTX 1060は2016〜2017年ごろ発売されたゲーミングPCに搭載されています。
その頃のゲーミングPCを持っていて、原神をプレイしたいと思っている人は、一度動かしてみるのもよいかもしれません。
Ryzen 5 5600G内蔵GPU(GeForce GT 1030相当 メーカー最低必要環境)
メーカー最低必要環境のGeForce GT 1030と同等クラスの性能を持つ、Ryzen 5 5600Gの内蔵GPUで検証しました。
GeForce GT 1030は2017年ごろに搭載PCが販売されており、格安ゲーミングPCにも採用されていました。
検証に使った主なスペックは以下の通りです。
- CPU:Ryzen 5 5600G
- グラフィックスボード:なし(内蔵GPU)
- メモリ:16GB
- ストレージ:SATASSD
水しぶきのところでフレームレート測定
(モンド近くの滝つぼ)
高画質 25fps
最低画質 97fps
モンド城入り口付近
高画質 37fps
最低画質 110fps
メーカー最低必要環境クラスでは、軽い場所でも高画質だと30fps台で、高画質でのプレイは実質無理といっても間違いないでしょう。
最低画質でしたら、軽い場所で100fpsクラス、重めの場所でもそれに近い実測値が出ていたので、最低画質&60fpsクラスでのプレイ前提であれば、最低必要環境でもプレイできなくはないです。
このように、旧型ゲーミングPCでも、最新ゲーミングPCほどの画質・フレームレートのクオリティを求めなければプレイ可能という結果になりました。
特に、最低環境クラスでも、場所次第で100fps近くのフレームレートが出るのは意外でした。
画質が荒くても、手持ちのPCでプレイできれば良い、ということであれば、旧型PCの内蔵GPUでもかろうじてプレイできるかもしれません。
今回は、GeForce GTX 1030よりも性能の低い、もう一つの必要最低環境である intel UHD630では検証できていませんが、機会があれば後日掲載します。
なお、検証に使ったGeForce GTX 1060は、GeForce GTX 1650とGeForce GTX 1660の中間くらいで、現行機種でいえばRADEON RX 6500XTより多少劣る性能です。
このクラスのグラフィックスボードは、新品ゲーミングPCや新しめの中古ゲーミングPCを購入する際の、一つの目安になるでしょう。
まとめ:原神は比較的低めのスペックでも快適プレイ可能
- 原神の快適プレイには、60fpsでGeForce RTX 3050搭載ゲーミングPC、フレームレート制限を解除するならGeForce RTX 4060クラスのゲーミングPCがおすすめ
- メーカー公式推奨環境クラスの旧型ゲーミングPCでも、フレームレート制限を解除しないならば高画質で快適プレイが可能
- メーカー最低必要環境クラスの旧型ゲーミングPCでも、最低画質&フレームレート制限を解除しないならばプレイ可能。ただし画質は相当に悪い
参考記事
https://www.pc-koubou.jp/magazine/69381
※GeForce GTX 1630の記事ですが、比較検証されているグラフで、GeForce GT 1030とRyzen 5 5600Gが同クラスの性能であることがわかります
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