グラボなしPCでゲームをプレイするコツ|グラボ増設はリスクあり?

基本的に、ゲームをプレイするにはグラフィックスボードを搭載したゲーミングPCが必要です。

しかし、いわゆるグラボなしPCでもプレイできるゲームがあるのです。

処理が非常に軽いゲームやブラウザゲーム、10年~15年以上前のゲームなどが当てはまります。

ドラクエ10やバニラ状態でのマインクラフト、RedStoneやファイナルファンタジー11、ラグナロクオンラインなどが候補になるでしょう。

また、GeForce Nowというサービスを使うことで、プレイには本来ゲーミングPCが必要なゲームも、画質やフレームレートにこだわらなければプレイ可能になるのです。

この記事では、グラボなしPCでゲームをプレイする際のポイントについて紹介しています。

いくつかの軽い・古いゲームを実際にグラボなしPCで動かし、その結果も掲載しました。

すでにグラボなしPCを持っていて、手持ちのPCでゲームをプレイしたいという人におすすめの記事となっていますので、ぜひ読んでみてください。

グラボなしPCでゲームを楽しむポイント

グラボなしPCでゲームを楽しむポイントは以下の通りです。

  • プレイするゲームはなるべく軽いゲームの中から選ぶ。
  • 重いゲームはGeForce Nowを使う

プレイするゲームはなるべく軽いゲームの中から選ぶ

グラボなしPCでプレイするゲームは、グラフィックス性能が低くてもプレイ可能なゲームを選びましょう。

2024年現在、グラボなしPCでプレイできるゲームとしては、ドラクエ10、MODなしのマインクラフトなどがあげられます。

例えばマインクラフトでは、公式サイトで必要スペックがグラボなしPCになっていて、グラボなしPCで動作することがはっきりと書かれています。

(参考サイト:マインクラフト公式サイト

いわゆる恋愛シミュレーションゲームなども、プレイ可能なものが多いです。

FF11やRedStoneなどの、古いゲームもプレイ可能でしょう。

こういったゲームの中から、プレイするゲームを選択するのがコツです。

逆に、ゲーミングPCでプレイするような重たいゲームを無理やりグラボなしPCに入れても、まともに操作できない、起動すらしないということがあります。

まともにプレイできない、操作に難が出るようなことが多々あるので、プレイするゲームは軽いゲームから選ぶのがおすすめです。

重いゲームはGeForce Nowを使う

どうしてもグラボなしPCで重いゲームをプレイしたいのであれば、GeForce Nowというクラウドサービスを使いましょう。

GeForce Nowというのは、クラウド上でゲームの重たい処理を代行することでスペックの低いPCなどでゲームをプレイできるようにするサービスです。

Steamなどにある様々なゲームタイトルがプレイ可能で、最大120fpsまで対応しています(無料アカウントでは60fpsまで)。

高速・安定したネット回線が必要になりますが、スペックの低いグラボなしPCでも、ゲーミングPCでプレイするようなゲームタイトルがプレイできるのは魅力的です。

なお、2024年5月現在、無料会員は受付を休止していますので、プレイには月額有料アカウントかデイパスが必要になります。

グラボなしPCでゲームはどこまでプレイできる

では、グラボなしPCでどこまでゲームを快適にプレイできるのでしょうか。

管理人のデスクトップPCで、検証してみました。

検証は別記事にて行っていますので、そちらを参照していただければと思います。

ここでは、その結果のみ掲載します。

  • Apex Legends:訓練室で70fps、実戦では30~80fps。最低画質でもお試しプレイが限界。
  • フォートナイト:降下時で60fps前後、バトル中で80〜100fps。最低画質ならプレイ可能。
  • ファイナルファンタジー11:FFXIConfig「最高設定」 + ゲーム内コンフィグ最高設定で問題なくプレイ可能。

検証中画像:フォートナイト、バトル中で94fps

Ryzen5 5600Gでフォートナイト、バトル中フレームレート94fps

マインクラフト、ドラクエ10など、もともとグラボなしPCでプレイ可能なゲームは、検証を行いませんでした。

Apex Legendsやフォートナイトは本来ゲーミングPCでプレイするようなゲームですが、勝ち負けにも画質にもこだわらずプレイを楽しむスタイルであれば、できなくもないでしょう。

ファイナルファンタジー11は20年以上前のゲームで、画質を多少落とせばモバイルノートPCでもプレイ可能でした。

ファイナルファンタジー11のプレイレビューはこちらも参考にしてください

このように、勝ち負けも画質もこだわらない割り切りプレイであれば、ゲーミングPCでプレイするようなゲームでもプレイできるものはあります。

昔のゲームは、PC本体の性能が上がったため、内蔵グラフィックスでも余裕でプレイできるものがいろいろあります。

ゲーム目的で買うならゲーミングPCを買おう

これまで、すでにグラボなしPCを持っている人がグラボなしPCでゲームをプレイするときのポイントを紹介してきました。

しかし、まだPCを持っていないけれども、ゲームをプレイしたくてPC購入を検討している人もいるでしょう。

なかにはお金がないからとグラボなしPCを購入しようとする人もいますが、最初からゲーミングPCを購入することを強くお勧めします。

理由は、

  • グラボなしPCの内蔵グラフィックスでプレイできるゲームは非常に限られる
  • グラボなしPCと最安値級ゲーミングPCの価格差はそれほど大きくない
  • PCを買ってからやりたいゲームが増えても、できない可能性が大きい

先ほど、いくつかのゲームタイトルがプレイ可能なことは紹介しましたが、グラボなしPCでプレイできるゲームはごく一部です。

多くのゲームは、プレイするのにゲーミングPCが必要になります。

今やりたいゲームがグラボなしPCでできたとしても、プレイしているうちに画質や勝敗にこだわりたくなるかもしれません。

もっと他のゲームをプレイしたくなることもあると思います。

そういったとき、買ったPCがグラボなしPCだと無理なパターンがほとんどです。

せっかくお金を出してPCを買ったのに、低画質・低フレームレートでのプレイしかできず、やりたいゲームができてもプレイできないのであれば、のちのちがっかりするのではないでしょうか。

また、ゲーミングPCは意外とリーズナブルになってきています。

各BTOメーカーで12万円くらいからラインナップがあり、セールや旧型処分のときには10万円をきる価格帯で購入できることもあります。

新品のグラボなしPCでも、5・6万円以上のクラスにならないとゲームがプレイできるほどの性能がないことを考えると、すこし予算を増やしてゲーミングPCを購入するのがよいのではないでしょうか。

グラフィックスボードの増設はリスク大

グラボなしPCは、その名の通りグラフィックスボード非搭載のPCです。

そのため、グラボなしPCにグラフィックスボードを増設すれば重いゲームもプレイできるから、最初はグラボなしPCを買おう、という人がいます。

ただし、最初にグラボなしPCをかって後からグラフィックボードを増設するのは、「可能だけれどリスク大」です。

その理由は、次の通りです

  • ケースの大きさが足りない場合が多い
  • 電源容量が足りない場合が多い
  • そのグラボなしPCにグラフィックボード挿し込み口がない場合がある
  • 増設できるかどうかを見抜くのは困難
  • 増設作業は大変で、PCを壊す可能性もある

グラフィックスボードは非常に大きいです。

グラフィックスボードを購入したのに、自分のPCのケースに収まりきらないということは、よく聞く話です。

また、グラボなしPCの電源は比較的容量が少なめのため、電気を大量に消費するグラフィックスボードを搭載すると電源容量が足りなくなる可能性が大きいです。

そして、一部のPCには、グラフィックスボードの差し込み口であるPCI-Expressスロットが搭載されてないこともあるのです。

なにより一番の問題は、こういったことを見抜くのがとても困難なことだというです。

グラフィックスボードを購入して、組み立ての段階で初めて気づくことがほとんどです。

そのうえ、組み立て作業は初心者には非常に大変な作業ですし、作業中に部品を壊す可能性もあります。

自作PCを何台も作った経験があるような自作PCマニア以外にはおすすめできません。

 

やはりゲーミングPCの購入が一番無難です。

まとめ:グラボなしPCでもプレイできるゲームはある

  • グラボなしPCでゲームをプレイするポイントは、軽いゲームを選ぶこと。もしくはGeForce Nowを利用すること。
  • グラボなしPCでは画質もわるくプレイできるゲームの幅も限られるので、ゲームをプレイしたいなら、ゲーミングPCを買うべき。
  • グラボなしPCを買って、将来グラボを増設するのは非現実的。ゲーミングPCの購入が一番無難。

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